2022年に令和4年度第二次補正予算が成立しました。
この補助金の大きな特徴は、各種補助金の大幅な拡張であり、これまでの支援金額が見直され、さらに拡充、補助率の見直し、上限額の変更などが行われます。
政府としては、ポストコロナを見据えたさまざまな分野のDX化を推進する明確な目的を持っていますので、それを助ける内容の補助金を積極的に支給し、政権の「デジタル田園都市構想」も後押しする内容になっています。
特にIT導入補助金については、ここ数十年の税務会計が大きく変わる「インボイス制度」の導入が正式に決まったため、それに対応したソフト、ハード機器導入を強力に促すものになっています。
今回は2023年のIT導入補助金について展望していきます。
この補助金コラムを書いた補助金活用プロデューサー
自己資金を痛めない!補助金を活用した営業支援、販路開拓・販売促進に強いサポートサービスです。
とくに広告会社在職中にアサヒスーパードライブランディング ~販売促進、auブランディング起ち上げなど13業種35企業のヒット商品、
ヒット サービスをプロデュース。そのノウハウをメソッド化して創業。
事業戦略と資金調達を駆使 して「お客様を増やす」「売上を拡大する」経営コンサルとしてビジネス成長サポーターとして活動しています。
年間9万種類も公募される補助金・助成金を選りすぐり活用した成功事例が続々! と生まれています。 お気軽にお問い合わせくださいね。
2023年アップシフト補助金採択プロデュース実績をまとめました
IT導入補助金
[公募要項・申請様式・Jグランツ申請情報にアクセスしたい方]
https://www.it-hojo.jp/
IT導入補助金とは?
IT導入補助金は小規模事業者や中小企業を対象にした補助金で、ITツールやソフトを積極的に導入することについて補助金を支給し後押しすることで、結果として、経営課題を克服し、業務効率化や売上増につなげるものです。
- 通常枠(企業のIT化を推進する)
- セキュリティ対策枠(ウィルルスやサイバー攻撃から守る)
- デジタル化基盤導入枠(インボイスを見据えたソフト、ハードの整備)
大きく分けると、この3つの枠から構成されます。(もう1つ「複数社連携IT導入類型」がありますが、これは企業支援団体や業界団体向けのものです)。
2022→2023の変更点
令和4年度第2次補正予算によって各種補助金が拡充されました。IT導入補助金についての変更点は以下の通りです。セキュリティ対策枠は今まで通りになります。
通常枠 | ||
---|---|---|
類型 | A類型 | B類型 |
補助金 | 30万円~50万円 ↓ 5万円~150万円 |
150万円~450万円 |
補助率 | 1/2 | |
目的 | IT導入による業務効率化、遠隔業務の環境整備など | |
プロセス数 | 1以上 | 4以上 |
賃上げ目標 | 加点 | 必須 |
補助金使途 | ソフトウェア購入、クラウド利用(最大2年に延長)、初期設定費用等 |
ポイントは
- クラウド利用料の補助対象期間が、最大2年まで延長
- A類型の下限額が5万円に引き下げられます。結果的により安いソフト、ツール等も補助の対象となりました。
- 補助金額の下限が下がったことにより、補助金申請の難易度が下がりました。小規模事業者や個人事業主、フリーランスも申請しやすくなりました。
デジタル化基盤導入枠(特別枠) | ||
---|---|---|
ITツール補助金(会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、ECソフトなど) | ||
補助金 | 5万円~50万円 ↓ (下限撤廃)~50万円 |
50万円~350万円 |
補助率 | 3/4 | 2/3 |
ハードウェア購入補助金 | ||
ハードウェアの種類 | PC、タブレット等 | レジ、券売機等 |
補助金 | ~10万円 | ~20万円 |
補助率 | 1/2 | |
目的 | インボイス制度を見据えたITシステムの構築 | |
賃上げ目標 | 加点(任意) | |
補助金使途 | 会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、ECソフト購入費、クラウド利用料(最大2年分補助)・導入関連費 |
ポイントは会計・受発注用のソフトウェア等に設定されていた下限額が撤廃され、より安価なツールも補助対象になりました。これにより、個人事業主の会計ソフトなどについても「パーソナルプラン」など2、3万円のソフトでも補助金利用できる可能性が出てきました。
詳細は後日公開ですが、会計ソフトをインボイス対応のものに変更する動機づけになりそうです。
スケジュールは?
2023年度のIT導入補助金スケジュールについてはまだ公開されていません。全体予算も拡充されているので、募集回数が増える可能性もあります。
なお、2022年度のIT導入補助金についてはまだ募集しています。なお、2022年版ですので、補助金下限等は、変更前のものになります。
(2022年IT導入補助金残りスケジュール)
<セキュリティ対策枠>
7次締切分(最終) 2023年2月16日(木)17:00(予定)
交付決定日 2023年3月23日(木)(予定)
<デジタル化基盤導入枠>
19次締切分(最終) 2023年2月16日(木)17:00(予定)
交付決定日 2023年3月23日(木)(予定)
IT導入補助金は2023年が最後?今後の展望を考える
IT導入補助金の2023年以降の展望はどうなのでしょうか?
通常枠はDX化、GX化を進める必要があるため、継続するものと思われます。「DX特別枠」みたいなものができるかもしれません。
しかし、デジタル化基盤導入枠はインボイスの対応を前提にした枠なので、2023年で終了する可能性があります。
当初は3月末日でインボイス登録を締め切る予定でしたが、政治判断によりそれ以降の申請も可能になりました。
しかし、インボイス制度は2023年10月からです。したがって、下期(10月以降)新しくインボイス登録する事業者は限られている可能性があります。
デジタル基盤導入枠は
- 2023年度をもって終了する可能性
- 2023年上期に手厚く、下期は募集回数が減る可能性
補助金でパソコン、レジ、スキャナーなどを購入できる(デジタル化基盤導入枠)は最後のチャンスかもしれません。
パソコン、タブレット、スキャナーなどをインボイス対応名目にして、補助金で買い替えるチャンスはなかなかないと思われます。
ぜひ、2023年を1つのチャンスとしてとらえ、IT導入補助金の利用をご検討ください。
IT導入補助金の相談ならば補助金活用プロデューサーに!
補助金マッチでは常に最新の補助金動向に詳しい専門家が、適時適切なサポートをします。補助金の事業計画書の書き方や事業計画の策定。IT導入補助金ならば支援事業者についても紹介できます。
目的に合致した支援事業者を選ぶことが大切です。
特にハードウェアの買い替えについては2023年が「ラストチャンス」かもしれません。ぜひ積極的にIT導入補助金の利用を検討してみてください。
IT導入補助金
[公募要項・申請様式・Jグランツ申請情報にアクセスしたい方]
https://www.it-hojo.jp/
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