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“現場から反発”が起きる補助金活用プランは失敗します

現場巻き込み型の制度活用へ

ある八王子の製造業社長が、設備導入の直後にこんな悩みを漏らしていました。

「補助金で新しい機械を入れたのはいいんだけど、現場から“使いにくい”“教わってない”と不満が出て、結局稼働率が下がってるんです…」

せっかく採択された補助金を活用しても、現場での“反発”が起きてしまえば、投資効果は半減します。これは、補助金の申請段階で「現場が納得し、巻き込まれるプロセス」が不足していたことの表れです。

補助金活用の“最大の落とし穴”は、現場の不在

補助金申請に際し、事業計画書は経営陣や支援者が中心となって作成します。しかしこのとき、

  • 実際にその設備やサービスを使うのは誰か?
  • その人たちは、本当に必要性を感じているか?
  • 業務フローはどう変わるのか?

──こうした視点が欠落した計画は、たとえ形式的に採択されても、実行段階で支障が出ます。

「制度対応」ではなく「組織対応」へ──V-I-Eメソッドの視点

UPSHIFTでは、補助金活用における組織的な成功の鍵として、V-I-EメソッドValue/Incentive/Engagement)を活用しています。

要素 補助金活用における意味
V:Value(価値) 現場が「なぜ必要か」を理解し、納得できる価値の明示
I:Incentive(動機づけ) 業務が改善される・評価されるという個人への好影響
E:Engagement(関与) 計画段階から現場を巻き込み、実行主体にする設計

この3つの要素が揃わなければ、補助金は「ただの制度消化」で終わり、成果が定着しません。

実際に起きた“現場からの反発”事例

以下は、過去に他社で起きた補助金活用の失敗例です。

  • 【A社】自動搬送ロボットを導入 → 現場が操作に慣れず、稼働停止が頻発。
  • 【B社】新しい検査機器導入 → 検査フローの変更に対する反発で旧方式を継続。
  • 【C社】IT補助金で受発注システム導入 → パート従業員が抵抗し、紙帳票併用に逆戻り。

いずれも、現場へのヒアリングや試験運用、教育設計が不十分だったことで発生した事例です。

UPSHIFTの支援:現場巻き込み型プランニング

私たちUPSHIFTでは、補助金申請段階から「現場の納得」を重視した支援を行っています。

  • 導入機器の操作性や運用体制の検討支援
  • 現場ヒアリングに基づくKPI設計
  • 試験導入や研修プロセスの設計支援

単に「採択される計画」を超え、「成果が定着する現場起点の補助金活用」こそ、真の目的です。

まとめ:補助金活用は“組織変革”と捉える

補助金は「資金支援」ではなく、「事業と組織の変革を後押しする制度」です。現場の声を無視して制度だけを見れば、いずれ現場からの“反発”という形で跳ね返ってきます。

次の補助金申請、もしお考えでしたら──
「現場をどう巻き込むか」から一緒に考えてみませんか?


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