「補助金って、書類が難しすぎて、途中でやめちゃった」
「専門用語ばかりで、結局プロ向けでしょ?」
この数年、八王子の製造業社長たちから何度も聞いた言葉です。
でも、そんな風に話していた経営者が、
今では補助金で“現場の仕組み”を整えて、粗利も改善しています。
この記事は、そんな“最初は諦めかけてた人”のために書いています。
なぜ“難しい”と感じるのか?
補助金の申請書はA4で最大8ページ。
「市場の動向」「競合との違い」「収益構造の見通し」など、
いわば“自社の経営全体”を紙で表現する内容です。
だから、「難しくて当然」です。
ただ、裏を返せば「ちゃんと考えてきた人が選ばれる」制度なんです。
使える制度(2025年最新版)
- ものづくり補助金(中小企業庁)
→ 戦略的な設備投資・試作開発・業務改善などを支援
https://portal.monodukuri-hojo.jp/ - 小規模事業者持続化補助金(商工会・商工会議所)
→ 販促・営業資料・LP制作・展示会出展などに対応
https://r3.jizokukahojokin.info/
これらは、申請さえ通れば、100万円~最大1,250万円の補助が出ます。
“制度の壁”を乗り越えれば、確かな武器になります。
事例:書類で悩んだ企業が、結果を出した
🟧 八王子/制御盤メーカー(社員7名)
「書ける人いないし、営業も今は無理」と断っていた経営者が、
私たちと一緒に申請文を組み立て、展示会出展へ。
→ 結果:見込み客の名刺47枚/新規受注2件/平均単価140万円
→ 補助金支給額:75万円(広告・パンフ・LP・展示会)
🟧 青梅市/金属部品加工業(社員10名)
「外注費が高くて粗利が出ない。でも書類は無理」と話していた経営者が、
下請け工程の内製化に向けて、ものづくり補助金を活用。
→ 結果:粗利率+7.4pt/リードタイム短縮/若手の育成促進
→ 補助金支給額:800万円(設備・工事・試作費)
専門家の視点:補助金は“事業の翻訳ツール”です
私は、補助金を「経営の言語化のきっかけ」だと考えています。
市場や競合、課題をどう捉え、未来にどう投資するか──
そうしたことを、書類という形で整理する機会って、意外とないんです。
だからこそ、補助金の申請は“練習”になります。
単に「お金をもらう」ための手続きではなく、自社の未来に自信を持てる時間なんです。
私も最初は、補助金の文章に「これ、本当に誰が読めるの?」と感じていました。
でも今は、こう思っています。
「一緒に考えれば、誰でも“通る言葉”を持っている」と。
まとめ:「難しい」と感じた今が、スタート地点かもしれません
八王子市の製造業は、出荷額で3,985億円超を誇る地域産業の要です(※総務省経済センサス)。
その中で、設備更新・販路開拓・人材強化のために補助金を活用する企業が年々増えています。
あなたが「書けない」と思ったその瞬間が、
実は“経営の言葉を見つける第一歩”かもしれません。
▶ 補助金は“もらう制度”ではなく、“事業を動かす戦略ツール”だ。